深掘りしない『ヴィンテージ』と『アンティーク』の違いについて
先日、行きつけの美容室で美容師さんに髪を切られながらふとこんな事を聞かれた
美容師さん『そういえば、ヴィンテージとアンティークの違いって知ってる?』
その美容室にはアンティークの本棚が置いてあるそう
その美容師さんが言うには
製造後100年未満の古いものをヴィンテージ
一方、製造後100年以上前の古いものをアンティーク
自分『へぇ...』
ちょっと浅く調べてみた
英和辞書によると
ヴィンテージ(vintage)
ブドウの収穫(期)、(1 期の)ブドウの収穫量、ぶどう酒生産高、ブドウ、(豊作の年に醸造した)優良ぶどう酒、銘柄のぶどう酒、(…年の)製品、(特に、古い)型
ヴィンテージは、ぶどう=ワインに関係する用語らしい
ワインの酒造年や良品という意味
フランス語ではvendange (ヴァンダンジュ)ぶどうの収穫という意味
アンティーク(antique)
古くて価値のある、骨董の、古風な、旧式な、時代遅れの、(特に、ギリシャ・ローマなどの)古代の
こちらの方は、イメージしていた意味に近い感じ
ただどちらも美容師さんが言ってた年数は定義されていない...
じゃあ100年の基準って何なの!?
結論
アンティークとは、100年以上前に製造されたと表記があり、これが基になっている
ヴィンテージは、特に明確な年数の定義は無い
ただ、ヴィンテージは100年前までの名品といった意味で使われることもあるようで、100年での区別は間違ってもいないみたい
まとめ
ヴィンテージは、ワインの酒造年や良品、または経年とともに価値が出てきたもの
アンティークは、美術的・芸術的に価値の高いもの、関税法では100年以上前のと定義がある
両者とも同じ意味のようで若干意味合いが異なっている
使う用途で上手に使い分けていきたい
『ショーシャンクの空に』は人生の希望のヒントを与えてくれる
映画『ショーシャンクの空に』を見た。
公開 1995年(アメリカでは1994年)
監督 フランク・ダラボン
出演 ティム・ロビンス(役:アンディ)
モーガン・フリーマン(役:レッド)
公開されたのが1995年で現在は2020年
今から25年前に公開された映画であるということだが、今見ても古臭さを感じない。
後半のストーリーの移り変わりの速さ、前半耐えてきたことが後半の数十分で一気に開放されてくることを肌から感じることができる颯爽感がたまらない。
この映画は主人公であるアンディが妻と浮気相手を殺害したとして無実の罪で終身刑となりショーシャンク刑務所に収監され、その刑務所の中で出会う服役中のレッドと仲間たち、また腐敗した刑務所長や刑務官たちとの出来事ごと、そして最終的には脱獄して人生の自由を得るといった内容。
暴力的な部分も多少なりともあったが、プリズンブレイクなどに代表される刑務所アクション的な要素は少なめで、どちらかというと知性や感情に訴えかけるシーンが多かったよう。
映像美でいうと現代の作品とは比較にもならないくらい劣っているが、デジタル加工したような余計な編集や演出ではなくリアリティがあり、構成や脚本・ストーリーについても反対に現代の作品よりも優れていると感じさせるものであった。
昔の映画は派手な演出が出来ないかわりに内容が洗練されている。
『人生の希望』とは...
アンディは刑務所に収監されてからも自分が無実である信念をもちながらも、その気持ちはあまり表に出さずに刑務所での囚人としての役割を果たし、刑務官たちに支配された人生の過ごし方をしていたようにみえた。
アンディはある時、若い囚人の死を機に脱獄の決心を固める。しかし、そこから脱獄の準備を始めたわけでなく、収監された20年も前からロックハンマーでコツコツと脱獄用のトンネルを掘り、刑務所内で外部との正式なコンタクトを取れるようにする為に図書室を整備したり、所長の横領した隠し財産を蓄える協力をしたふりをしたりといったようなことをしていた。
刑務所内での人権が尊重されず暴力が蔓延っている状況、無実を訴えても聞き入れてくれない状況、終身刑でこの先死ぬまで刑務所の外に出られない可能性のある状況、ただただ刑務官に従うだけの自由を支配されている状況
普通このような状況に置かれると希望を見出すことは出来ないと思うが、アンディは違った。
また、その行動は単にアンディ自身の為だけではなく、同じ刑務所に収監されていたレッドをはじめ他の仲間のたちにも希望を感じさせる行いでもあった。
私たちの暮らしの中でも例えれるように、社会や会社・学校などで暮らしていくには、自分の気持ちを抑えて過ごさなければいけないことは必要。社会・会社・学校に支配されている状況。もちろん協調性は必要であり、非社会的な行動を起こすことは犯罪に当たるが、社会でも周りに適用して暮らしていかなればいけない。そこには見えない塀がある。
特に大人になると子供の時には見えなかったいろいろな塀が見えてくる。会社に入るとその塀がまた大きなものとなり、日々窮屈な支配された生活をしていると感じる人々も少なくないだろう。
そういった状況の中でいかに信念を見失わず本当に自分のやりたいことを見つけて信念をもっていくことが大事かこの映画は教えてくれたような気がする。
日々小さなことでも信念をもって続けることの意味。
そしてその信念を達成させるために行動すること。
これが『人生の希望』なのではないか。